TRUSTPAD IDOは現在、投資者にとって不利な規約変更を一方的に行い、TRUSTPAD自体への信頼問題に関わる事態となっています。それゆえ、現時点での投資は個人的にはおすすめできない状態だと考えます。(2022/04/03記載)
元素騎士オンラインのTRUSTPAD IDOについて解説します。
元素騎士オンラインのコミュニティに参加していると時折、TRUSTPAD IDO(TPAD IDO)といった言葉を目にすることがあると思います。
TRUSTPAD IDO。
元素騎士オンラインにかなり初期から参加していた人ならば忘れもしない言葉でしょう。
今回は、そんなTRUSTPAD IDOについての話します。
TPADか…あれはすごかった…色々な意味で
あれは…すごかった…いやホントに…
2021年12月21日。
元素騎士オンラインはTrustPadとの総合的な事業提携を発表しました。
これにより当時、元素騎士オンラインのトークンはTrustPad上のIDOにて入手することが可能になり、2022年1月には元素騎士オンライン初のIDOが実施されました。
TrustpadやIDOの解説は後述しています
実際、2022年1月のTRUSTPAD IDOには僕たちも参戦し、
2529.61MVを$0.019BUSDにて購入することができました。
Binanceが発行しているUSD建てのステーブルコインである。
USDT、USDCと同じく、ステーブルコインとして各種取引に用いられる。
現在のMVトークンは$0.77の価格をつけていますので、
2529.61MVを$0.019で買えたのはまさに破格です。
このように、TRUSTPAD IDOではトークンを上場価格で買えますので、上場前のトークンを先行入手するにはピッタリのイベントになります。
ですが、
元素騎士オンラインのTRUST PAD IDOは、色々な要因によって波乱でした。
今回は、そんなTRUSTPAD IDOの昔話をします。
また、そもそもの話として、この記事を読んでいる人の中には…
TRUSTPAD…IDO?…さっぱりわからん
といった状態の人もいると思います。
というわけで、TRUSTPAD IDOの仕組みや参加方法、注意点などについても併せて解説します。
本記事で解説するのは2021年12月~2022年1月時点におけるTRUSTPAD IDOの解説になります。TRUSTPAD IDOのシステムは都度変更されている為、最新版のシステムはホームページなどにてご確認ください。
もくじ
TRUSTPAD IDOとは?
TRUSTPAD IDOの昔話をするまえに、まずはTrustPadとIDOについて簡単に解説します。
TrustPadとは?
TrustPadとは分散型マルチチェーンの資金調達プラットフォームになります。
簡単にいえば、
投資家が早い段階からプロジェクトに投資することを可能にしたプラットフォーム
といったところでしょうか。
早い段階から投資するのって…なんかメリットあるの?
上場前にトークンを購入できるのが大きなメリットだね
実際、元素騎士オンラインのMVトークンは2022年1月27日にBybitへ上場しましたが、TRUSTPAD IDOは2022年1月19日に行われました。
つまり、上場の1週間以上も前にMVトークンを購入することができたのです。
いわゆる先行者利益というやつだね
ただしこのとき、TRUSTPAD IDOを購入するためには一定の条件があり、さらには購入したトークンをもらうときにも制約があります。
それについては後述します。
新規のNFTゲームを応援するプラットフォームみたいなもの?
初期の資金集めに貢献しているのでイメージとしてはそれに近いよ
IDOとは?
IDOとは Initial DEX Offering の略語であり、DEXを通じて行われるトークンの資金調達イベントのことです。
イメージとしては株式市場のIPO(新規公開株)に近く、
新規のトークンを上場前にお手頃価格でトークンを購入できるイベント
みたいなものです。
元素騎士オンラインでは2022年1月、提携しているTrustPadにてMVトークンのIDOが実施されました。
また最新情報によると、元素騎士オンラインのRONDトークンにおいてもTRUSTPAD IDOが実施される可能性があります。
このあたりについては随時情報をチェックしていきたいです。
お手頃価格で購入できるんだったらノーリスクなんじゃないの?
TPAD IDOのリスクについては次で説明するよ
トークンを購入できる権利について
TRUSTPAD IDOに参加すれば、トークンを上場価格で購入できます。
しかしながら、それには一定のリスクを背負わなければいけません。
それを表した表がこちらです↓
この表…知らない人が見るとわけがわからないと思います。
簡単に説明しますと、
TRUSTPAD IDOでトークンを購入するためには、TPADというトークンを購入してTRUSTPADの公式にステーキングしておかないといけないのです。
つまり見方を変えれば、
TPADのステーキング報酬としてIDOに参加できるとも言えます。
また、表の中には
- 20% lottery
- 30% lottery
- 50% lottery
といった表記もありますが、これはIDOの参加権利を、その確率での抽選によって得られるといった意味になります。
ですので、仮に6000TPADをステーキングした場合、30%の確率でIDO参加権利が得られるというわけです。
抽選結果については、このようにウォレットアドレスの一部を用いて発表されます。
抽選枠とはいえども結構な額を投資しますので、この発表はかなりのドキドキものです。
また、[1x]や[2x]といった表記については、アロケーションに対しての口数になります。
2x…アロケ…なんのことかサッパリなんだけど
簡単にいえば、TRUSTPAD IDOというのは全体でのトークン配布量が決まっています。
例えば、2022年1月の元素騎士オンライン TRUSTPAD IDOでは10526316MVが全体での配布総量でした。
これに対して、みんなでMVを分け合ったというわけです。
つまり、参加人数が多ければ多いほど、1人あたりの配分(アロケーション)は低くなります。
またこのとき、1単位あたりのアロケーションを[1x]と表記し、ステーキング量が多いほど購入できる口数も多くなります。
ちなみに、僕たちは15000TPADをステーキングしましたので、[2x]の購入権利をもらい、$48.06相当のMVを$0.019で購入することができたのです。
とりあえず確定枠いっとく?…みたいなノリで買ったよね
元素騎士に…いきなり100万以上を投資したよね
ステーキング条件やアロケーションの仕組みは定期的に変更されています。実際にTPAD IDOへ参加する場合は、最新の仕組み・配分テーブルをしっかりとチェックしておきましょう。
トークンが配布される時期について
TRUSTPAD IDOでは購入したトークンをすぐに入手することができません。
このシステムは意外に知らない人も多いと思います。
僕たちも購入後に気づきました。
TRUSTPAD IDOのトークン配布(DISTRIBUTION)は3.5ヵ月ごとに約11.1%の割合で行われます。
僕たちの場合、すべてのMVトークンを入手できるのは2024年5月になります。
かなり先になりますね。
TRUSTPAD IDOに参加する人は、このあたりの仕様をしっかりチェックしておきましょう。
2024年…ゲーム開発の勝敗が出ていそうな時期だね…
大ヒットしていて、MVが爆あがりしていることを願うよ
トークンのロック期間について
TRUSTPAD IDOに参加するためにはTPADをステーキングする必要がありますが、それとは別にIDOに参加するプロジェクトへの登録を行う必要があります。
言いかえれば、プロジェクトへの登録を行わなければ、ステーキングをしていてもIDOの参加権利はもらえません。
とはいえ、IDOへの登録はボタン1つで簡単にできます。
Trustpadのホームページより「Register in IDO」のボタンを押すだけです。
このときの登録期間はプロジェクトによって異なります。
元素騎士オンラインでは2022年1月16日12:00UTC~1月18日6:00UTCが登録期間でした。
日本時間(UTC+9)ではなく協定世界時(UTC)で表記されているので注意しましょう。
そして、ここからが最も注意が必要なことなのですが、
TRUSTPAD IDOへの登録を行うと、ステーキングしているTPADが一定期間ロックされます。
僕たちは、このロック期間の仕様を見逃していた為、後々痛い目に合いました。
一応、長期間ステーキングしていれば登録時のロックがかからない仕様もあるのですが、後の祭りでした。
そして無理にアンステーキングしようとすると、25%のペナルティーがかかります。
僕たちの場合だと、2022年1月23日22:40までロックがかかっていました。
このロック期間に…恐ろしいことが起こったんだよね
いやホント…悪夢とはまさにアレだったね
FCFSによる追加購入チャレンジ
TRUSTPAD IDOにて最も熱い時間、それはIDOの後半に訪れるFCFSチャレンジです。
TRUSTPAD IDOに参加するならば、FCFSは必ず知っておいた方が良いイベントです。
ただし、FCFSはネット上に広まっている情報が少なく、わけがわからない人も多いと思います。
これについて簡単に解説します。
先ほど、TRUSTPAD IDOでは参加人数に応じて配分(アロケーション)が決定されると解説しました。
つまり、IDOの参加人数というのは事前に決まっているのです。
ですが、
何らかの事情によりIDOへの参加登録は行ったけれど、実際には参加しなかった
という人も一定数存在します。
FCFSとは、そのキャンセル分のトークンを早い者勝ちで購入するイベントになります。
IDOが開始されると、このようにFCFSのカウントダウンが始まります。
そして時間になれば…
怒涛の勢いでキャンセル分のトークン争奪戦が始まります。
予想していたよりも…はるかに激しい争奪戦だったよね
結果をいえば…僕たちは争奪戦に負けました
結果的に、元素騎士オンラインはTRUSTPAD IDOにおける史上最速記録を樹立しました。
なんと、FCFSが始まってから20秒で完売したのです。
これにはTrustpadからも次のようなコメントが発表されました。
TrustPadでGensokishiをローンチできたことを大変誇りに思っています。TrustPad史上最速(20秒!)での完売。新記録の樹立!おめでとうございます!Gensokishiが持つ既存の巨大コミュニティと、今急速に成長しているGameFiコミュニティがあなた達を全力で応援しているからのこの結果だと思います。2022年、この業界で最も期待されているプロジェクトなのだと確信しました。Gensokishiは既存の高品質なゲームを次の時代に持ち込もうとする真のパイオニアプロジェクト。今後ともよろしくお願いします!
(引用元:元素騎士オンライン 公式HPニュースより)
僕たちはFCFSに完敗しましたが、今でも結構悔やんでいます。
なぜなら、しっかりと準備していれば20秒もあれば追加購入できたからです。
- FCFSの時間になったら更新ボタンを押して即購入
- ウォレットの接続を速やかに行う
- 数秒の出遅れが命取りになる
このあたりを意識していれば購入できたと思います。
初めてのFCFSだったので、開始から5秒間ぐらい…ボーッと画面を眺めていたのです。
画面が更新されないなー…もしかして更新ボタン?
………
やべぇ…5秒ぐらい出遅れた…
これが敗因です。
これからTRUSTPAD IDOに参加される人は、僕たちのような失敗を繰り返さないでください。
FCFSでゲットできる予定だった800MV…もったいなかったよね
800MVもあれば…色々できたかもね
元素騎士TPAD IDOでは60万円の損失となりました[失敗談]
ここまでは、TRUSTPAD IDOの解説を行いましたが、
最後に、僕たちがTRUSTPAD IDOに参加してどうなったのかを話します。
もちろん、あくまでも単なる個人の体験談です。
結果的には-589151万円、およそ60万円を失いました。
うわぁぁぁーーーー(絶望)
なんでこんなことになったのかといえば、理由はシンプルです。
ステーキングしていたTPADが大暴落したのです。
このことは忘れたくても忘れられません。
2022年1月16日、TPADは約115円となっていました。
対して、僕たちのTPADのロック解除は1月23日。
僕たちは早くからTPADを購入していたこともあり、この時点では約35万の含み益でした。
それゆえ…
あと1週間乗り切ればプラス35万円だね!
これは…さすがに勝ったでしょ
と余裕をかましていました。
ですが、ここで悲劇が起きます。
ビットコインの大暴落です。
仮想通貨の王者であるビットコインの暴落により、TPADはかつてない大暴落を記録しました。
結果だけをいえば…
1/16には約115円だったTPADは、1/25には約60円まで暴落しました。
投資の世界にふれてきた人ならば、この暴落幅は恐ろしいと感じるでしょう。
わずか1週間で半値近くまで大暴落したのです。
これにより、
僕たちの含み益だった約35万円は損失約60万円へと変わりました。
えっ…ちょっ…えっ……えっ…
捕らぬ狸の…うわぁぁぁー……暴落がとまらないー
唯一の救いだったのは、TPADのロック期間が終了した時点で即損切したことです。
あと数時間遅ければ、僕たちの損失は約60万どころではなかったと思います。
ですが、
TRUSTPAD IDOに参加した人の中には3桁万円以上の損失を被った人も多いと思います。
これが、元素騎士オンライン TRUSTPAD IDOの悲劇です。
元素騎士オンラインに最初期から参加していた人の中には、今でもTPADと聞くとトラウマが蘇ってくる人もいるかもしれません。
元素騎士…TPAD…うっ…頭が……
とはいえ、投資である以上リスクはつきものです。
事実、僕たちは元素騎士のTRUSTPAD IDOで約60万円もの損失を出しましたが、その後のMVトークンの上場では損失を上回るプラスを出しています。
このあたりは、損切覚悟で資金を引き上げていなければ上場後のMVトークンへ投資することができませんでした。
約60万円の損失確定、しかも数日前には約35万円の含み益だったTPAD。
断腸の思いでしたが、このあたりはある程度の割り切りが必要かなと思っています。
TPADで引き上げたお金を上場後のMVトークンに全ツッパしました
損失を引きずっていても仕方ないので…切り替えて次に活かします
今後、もしかしたらRONDトークンのTRUSTPAD IDOなど新たなイベントが出てくるかもしれません。
どんな結果になるかは誰にもわかりませんので、自身でリスクとリターンを見極めて検討していただければと思います。
以上、元素騎士オンラインのTRUSTPAD IDOについて解説しました。
本記事の情報が、TRUSTPAD IDOを検討している人にとって役立てば幸いです。
本記事の情報は2022年1月初旬のTRUSTPAD IDOを元に作成しています。最新のシステムは都度チェックしていただくようお願いします。
テスト
テスト