オンラインゲームをやっていると、たまにこんな質問を受けることがあります
ヒーラー。
パーティーを陰から支えている縁の下の力持ちであり、やりがいのある職業です。
ですが、
ヒーラーというのはやったことのない人からすれば、結構わからないことだらけです。
- どうやったらヒーラーの腕前があがるのか?
- うまいヒーラーはどんなことを考えているのか?
- なにかヒーラーのコツみたいなものはあるのか?
今回はそんな疑問に答えていきたいと思います。
ヒーラーをはじめてみたい人にとって役に立つと思うよ
ちなみに僕は、色々なゲームでヒーラーをやってきました。
特に長くプレイしているのはFF14というゲームで、プレイ時間がそろそろ25000時間に到達しそうです。
難関コンテンツはすべて早期攻略してきましたし、今でもプレイを続けています。
また、他のゲームでもヒーラーをやることが多く、FPSなどでは衛生兵をすることが多いです。
「誰かを回復する・支援する」というのが好きなんです。
ガチのヒーラー廃人じゃん…
そんなずっとヒーラーをメインにしてきた僕が、ヒーラーの心得みたいなものをお伝えしたいと思います。
これからヒーラーをやってみたいといった人にとって、何らかの参考になれば幸いです。
また、オンラインゲームの各ロールの役割については関連記事をご覧ください。
そんなヒーラーばっかりやっていて飽きないの?
まったくもって…全然飽きないよ(笑)
もくじ
ヒーラーがうまくなるコツ5選
それではヒーラーがうまくなるコツをいくつかご紹介していきます。
ヒーラーの仕様はゲームによって微妙に違いますが、根本となる考えかたは同じです。
説明の表記や仕様が若干違ったとしても、その本質は同じだと考えてください。
コツ①:ヒーラーのスキルを十分に理解する
ヒーラーがうまくなるコツは、ヒーラーのスキルを十分に理解することです。
こんなことを聞くと…
スキルぐらい…ちゃんと理解しているし!
と思われる人もいるかもしれません。
でも…
それは本当でしょうか?
スキルを十分に理解するというのは「知識として知っている」だけではありません。
知識として知っているだけではなく、実際の場面で適切に使いこなすことができて初めて、スキルを理解していると言えるのです。
- 回復効果/回復量
- 回復範囲/持続時間
- MP消費量
これらを十分に理解しながらプレイできているかどうかにつきます。
このとき、僕の持論では各スキルの数値(回復量・MP消費量など)はざっくりと頭に入れておけば十分です。
回復量が900だとかMP消費量が500だとか、そんな細かな数値はどうでもいいです。
大切なのは、どのスキルの回復量が多いのか?MPを消費するのか?といった実践での感覚になります。
意外に思われるかもしれませんが、スキルの効果や詳細を見落としている人は多いです。
なんか…あまり気にしたことなかったかも
スキルの内容をじっくり読んでおくだけでも実力はあがるかも
コツ②:戦闘中はとりあえず落ち着こう
ヒーラーがうまくなるコツは、戦闘がはじまったときに心を落ち着かせることです。
このとき、
なんぞそれ…?
と思われるかもしれませんが、これはヒーラーをやっていくうえで非常に大切なことです。
ヒーラーというのはパーティーに起こる不測の事態に対して、随時対応しなければいけません。
- パーティーメンバーのHPが不意に激減した
- 誰かがミスをして戦闘不能に陥った
- 何か知らないがHPがヤバイ奴がいる
最後の「なんか知らないがHPがヤバイ奴がいる」というのは伝わる人には伝わるかもしれませんが、ヒーラーというのはパーティーメンバーすべての行動を目視しているわけではありません。
それゆえ、基本的には、
タンク→ヒーラー→アタッカー(DPS)
の順番でHP管理を行っています。
このとき、タンクについてはしっかりと注視しているのですが、アタッカー(DPS)あたりに対してはそこまでHPを見ていないことがあるのです。
そしたらある瞬間、
アタッカー(DPS)が瀕死になっており…
おめぇ…なにをやらかしたんだ!?
といったことがしばしばあります。
こんなとき、ヒーラーは落ち着いた心で対処しなければいけません。
「HPの低い人を最優先でどうにかする」で頭が一杯になってしまい、一番重要なタンクを落としてしまったら本末転倒です。
また、誰かを助けた代わりに自分の回復を怠って落ちてしまったら意味がありません。
ヒーラーというのはバランス感覚の求められる職業であり、常に冷静な気持ちでいなければいけないのです。
正直なところ、優先順位をパッと考えたときに…
(あ…コイツはダメだわ…回復が間に合わない
と割り切ることはよくあります(笑)
だって、どうしても無理な場合はあるのです。
いわばトリアージ的な処置だと思ってください。
大災害・事故などで多数の患者が存在している場合に、診療の重症度や優先度を考慮して選別を行うこと。
ヒーラーにおけるトリアージとは、ゲームの進行における重要度・緊急度を考慮して回復する人を選別することです。
たいていはタンクやヒーラーが最優先になりますが、その人がいなければいけない場面などにおいては、タンクやヒーラーよりもアタッカー(DPS)が優先される場合があります
このように、ヒーラーは回復する対象を落ち着いて選ばなければいけません。
こんなとき、頭がパニックになっていてはトリアージなんて行うことは不可能であり、直感で場当たり的に対処することになります。
ヒーラーは戦闘中、とにかく落ち着いておく。
これは頭に入れておいて損はない考えかたです。
パニックになりやすい私は…ヒーラーに向いていない?
冷静になると意識しておくだけでも上達するから安心して
コツ③:スキル回しをあまり気にしすぎない
初心者ヒーラーさんのなかには、スキル回しを意識しすぎるあまり、応用力がなくなってしまっている人をたまに見かけます。
スキル回しを意識するというのは、なにかこう…
「このルーチン・スキル回しを実践していかないといけない」といった強迫観念にとらわれている人です。
これはアタッカー(DPS)出身のヒーラーさんに多く見られます。
アタッカー(DPS)というのはスキル回しを極限にまで突き詰めていく職業です。
すべてのスキル回しが固定されており、トップクラスになるとコンマ何秒のミスも許されない世界です。
そんなアタッカー(DPS)出身の人がヒーラーをすると、ついつい最適解に向けて行動してしまう傾向があります。
もちろん、それ自体は悪いことではないのですが、パーティーメンバーに不測の事態が発生した際に急激にモチベーションが下がっているヒーラーさんを見かけるのです(笑)
私のルーチンをくずさないで!
僕の感覚では、
ヒーラーというのは不測の事態に対処できてこそ評価されるものです。
それゆえ、自分の思い描いていたスキル回しからかけ離れていっても、クリアできればそれでよいのです。
このフワッとした感覚を持ちつつ、自分の理想のスキル回しを検討していけばよいのです。
僕が新規の難関コンテンツを攻略していくとき、自分のスキル回しを検証できるのはかなりの時間が経ってからです。
コンテンツの実装開始からしばらくは、ひたすらパーティーメンバーのミスをリカバリーする作業が始まります(笑)
神経質な人はヒーラーには向いていない?
神経質な人よりは大らかな人のほうが向いているかも
コツ④:ヒーラーの研究を怠らない
ヒーラーがうまくなるコツは、うまいヒーラーの研究を欠かさないことです。
このとき、
さっき…フワッとしたスキル回しでいいって言ってたじゃん
と思われるかもしれません。
それはその通りなのですが、うまいヒーラーさんのスキル回しをざっくりと参考にするのは必要なのです。
このとき、うまいヒーラーさんのスキル回しを取り込むのにはちょっとしたコツがあります。
例えば、最難関のコンテンツにおいて、うまいヒーラーさんのスキル回しを取り込む場合を考えてみましょう。
最難関コンテンツを攻略していく場合、僕は最初、自分で考えたスキル回しで進めていきます。
もちろん、最難関コンテンツでは他のパーティーメンバーがミスを連発するため、スキル回しを練習できる機会はほとんどありません。
それでも何とかスキル回しを練習していき、攻略を進めていきます。
そして、何回もトライを繰り返した状態、つまりはゲーム進行が頭でイメージできる段階になって初めて、他のヒーラーさんのプレイ動画などを参考にします。
これ、最初からうまいヒーラーさんの動画をみてしまうと、なんというか…
それ通りにプレイしないといけないような感覚に陥り、応用力が培いにくい場合があるのです。
イメージとしては、
うまいヒーラーさんのスキル回しに自分を合わせていくのではなく、自分のスキル回しにうまいヒーラーさんのスキル回しを取り込んでいくイメージです。
ベースがどちらにあるかの違いですが、この感覚は結構大切なんじゃないかなと思います。
自分をベースにしていると、ヒーラーとしての自信もついてきて、行動も臨機応変になってくるものです。
なんか…ヒーラーも突き詰めていく職業なんだね
どのロールを選んだとしても、上達するには研究が必要だね
コツ⑤:どっしりとした気持ちをもっておく
ヒーラーと聞くと、何といいましょうか、
- 誰かに守ってもらう存在
みたいなイメージを持っている人もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
ヒーラーは守られる側ではなく、パーティーメンバーを守る側なのです。
それゆえ、弱い気持ちではなく、どっしりとした精神でかまえておく必要があります。
実際、ヒーラーとしてパーティーに参加していると何かとヒーリングに注文を付けられることもあります。
ヒーラーさん、あの場面でもっと回復ください!
こんなとき、うろたえるのではなく、
わかりましたー
と受け止めてあげればよいのです。
もちろん、指摘がおかしかったり間違っていれば反論しますが…
基本的には何を言われても動じない、あるいは心の中ではスルーしているような精神が必要です。
まるで子供たちの面倒をみているお母さんのような、あるいは給食を配っている食堂のオバチャンのような気持ちでパーティーメンバーを迎え入れましょう。
ヒロインではなく…お母さんだね
雛鳥に回復というエサをばらまいている気分(笑)
誰でも最初は未熟なヒーラー初心者
以上、ヒーラーの心得として色々と解説をしてみました。
これからヒーラーをはじめる人の多くは、上達する過程で色々な経験をするかもしれません。
なかには、パーティーメンバーから誹謗中傷されたり、何らかのトラウマ的な失敗をしたりする人もいるでしょう。
でも、
たいてい最初はそんなものです。
僕も未熟なヒーラーだった頃、ベテランヒーラーさんに色々と嫌味な注文をされてイラついたことがありました。
なんでこんなことができないんですか?
(こちとら…まだ慣れていないんだよ!
それでも心が折れることなくコツコツと練習してきた結果、今ではどんなコンテンツでも自信をもってヒーラーを出せるようになりました。
きっとうまくなると思いますので、あきらめずにがんばってみてください。
もし…
それでも無理だと思ったらそれはそれで、他の職業に転職すればよいだけです。
ゲームを楽しみながら、ヒーラーの腕前を上げていきましょう。
ヒーラー…やっぱり才能とか必要なのかな?
才能が求められるほど人選されるゲームなら…たぶん流行らないと思うよ(笑)
ヒーラーをうまくなりたいのですが…どうやったらうまくなるのかわかりません