オンラインゲームとオフラインゲームとの違いを1つだけ挙げるとすれば、やはりオンラインを通じたマルチプレイ・協力プレイではないでしょうか。
まったく知らない世界中の誰かと一緒にゲームをプレイできる。
そこには従来のオンラインゲームにはなかった魅力があります。
しかし今、そんなマルチプレイに苦手意識を持つ人が増えてきています。
- 自分が誰かに迷惑をかけていないか心配
- 失敗して誰かに誹謗中傷されないか不安
- 協力プレイで緊張してストレスを感じてしまう
そのように感じてしまうのです。
ネット上では、このような心理状態はマルチプレイ恐怖症と呼ばれ、多くの人に共感を与えました。
かくいう僕自身も…
オンラインゲームを始めた当時はマルチプレイをするたびに心臓がバクバクしていました。
なんだこれ…オフラインゲームとは緊張感が違う
オフラインゲームのときとは違い、経験したことのない刺激と緊張が体をめぐりました。
結果的に僕はマルチプレイになじむことができましたが、同時に、マルチプレイ恐怖症になってしまう人の気持ちもよくわかります。
マルチプレイによって魅力が大幅アップされた反面、これまでにはなかったストレスも生まれました。
というわけで、このページではマルチプレイ恐怖症にかかる人の心理について話したいと思います。
これからオンラインゲームを始めてみたい人、マルチプレイ恐怖症にかかる人の心理を知りたい人は参考にしていただければと思います。
オンラインゲームとか怖いんだけど…
たしかに最初は不安だよね
もくじ
理由①:誰かに迷惑をかけていないか心配になる
マルチプレイ恐怖症になってしまう一番の理由ともいえるでしょう。
1人でオフラインゲームをしている場合とは違い、マルチプレイでは誰かと協力してゲームを進めることになります。
そんなとき、自分のプレイで誰かに迷惑をかけていないか心配になるのです。
このタイプの不安を抱く人には感受性が高い人が多く、普段から他人に対する言動や態度に対して気を使っている場合が多いです。
相手を気づかうあまり不安になるんだよね
初心者のうちは特に心配になるよね
加えて、一緒にプレイしている相手が知っている人ならば良いのですが、マルチプレイでは見知らぬ人と一緒にプレイすることもめずらしくありません。
まったく知らない人と一緒にゲームをする。
苦手な人からすれば結構なストレスになります。
知らない人と一緒にプレイするの…怖い
理由②:失敗して誹謗中傷されないか不安になる
オンラインゲームのマルチプレイには、複数人でパーティーを組んで協力プレイをするタイプのものがあります。
それらのゲームでは個人の動きが重要である場合が多く、自分自身のミスによってパーティー全体に影響を及ぼすこともめずらしくありません。
例えば、日本最大級のオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV 」では最大8人PTで攻略するコンテンツが存在しており、最難関コンテンツでは8人の誰かがミスをすると全滅する仕様となっています。
あるいは、FPSゲームなどに代表されるチーム戦のマルチプレイゲームにおいては、チームメンバーがやられればやられるほど戦況が不利になっていきます。
このように、オンラインゲームのマルチプレイにおいては連帯責任のようなシステムが搭載されていることが多く、失敗をするたびに仲間から罵詈雑言をあびせられる可能性は0ではありません。
そんなこと言われたら…泣きたくなるよ
僕もオンラインゲーム初心者の頃に経験があるのですが、慣れない初心者のときに失敗をパーティーの仲間から責められたことがありました。
もちろん、頭はパニックになり、何をどうしたらよいのかわからなくなりました。
それどころか、自分が何をどう失敗したのかすらわからない場合も多く、そもそもの状況が呑み込めていない場合が多いのです。
なんかわからんけど…責められてる!
あと…
チャットを打つのにすら慣れていなくて、返信が遅いのを無視と捉えられたことすらあります。
このように、オンラインゲームのマルチプレイでは何かとパーティー内でのトラブルに出くわすことが多く、それらが怖くなりマルチプレイ恐怖症になってしまう人も多いのです。
罵詈雑言を恐れる相手は敵ではなくパーティー内の味方である場合が多い。
理由③:協力プレイの緊張がストレスになってしまう
オンラインゲームのマルチプレイは誰かと一緒にゲームをプレイできるのが魅力ではありますが、なかにはそのようなマルチプレイがストレスになってしまう人もいるのです。
オフラインゲームだと自分一人で伸び伸びとプレイできたのに、オンラインゲームのマルチプレイになった途端に窮屈に感じるようになった。
イメージとしてはそのような感じです。
このようなストレスを感じる人は意外に多く、僕の周りにも誰かと協力してプレイするのに拒否反応を示す人は何人かいます。
拒否反応が出てくる理由にはいくつかありますが、よく聞くものを挙げるとすれば…
- 挨拶などのコミュニケーションが面倒
- 行動を指摘されたり何かを指示されるのが嫌
- 見知らぬ誰かと一緒にゲームをするのが気持ち悪い
などでしょうか。
そもそもオンラインゲームに向いていないんじゃね?
と思われる人もいるかもしれないですが、この気持ちは結構誰しもが感じることではあります。
何も考えない状態で気軽にプレイしたい人にとっては、わざわざゲームのなかでコミュニケーションを取るのが面倒なのです。
ボーッと何も考えずに1人でゲームをしたいときってあるよね
マルチプレイだと…どうしても気を使ってしまうよね
理由④:ゲーム内のコミュニティーに縛られるのが嫌
インラインゲームのなかには難関コンテンツをメンバーで攻略していくタイプのゲームがあります。
そのようなゲームでは特定の決まったコミュニティに所属することが多く、定期的に練習したりコンテンツに挑戦したりするのが自然です。
これはオンラインゲームの醍醐味でもあるのですが、これも行き過ぎるとストレスに感じてくることがあるのです。
これまでは楽しくゲームをプレイできていたのに、あるときから義務のように感じるようになってきた。
このように感じるようになってくれば危険信号です。
次第にログインするのが億劫になってきて、いつしかマルチプレイするのが面倒に感じてくるでしょう。
マルチプレイというのはプレイの幅が広がる反面、コミュニティに縛られてしまうこともあるのです。
定期的な練習が部活みたいになってくるんだよね…
まとめ:ミスなんか気にせずに気楽にプレイしよう
以上、マルチプレイ恐怖症に罹った人の心理をご紹介しました。
いずれにせよいえるのは…
ゲームは本来楽しいもの、気楽にプレイしたらいいんじゃないの
ということです。
マルチプレイ恐怖症に陥る人の多くは自分のプレイ、特にミスをしたときのことを気にします。
たしかに、ミスをすると周りに責められないかドキドキします。
ただ…
そんなのを気にしても意味がありません。
仮に何らかの失敗をして誰かに何を言われたとしても、そんなのは運の悪かった事故と割り切りましょう。
誰でも最初は初心者です。
ミスするのなんてあたりまえと開き直り、気楽にゲームをプレイしましょう。
ゲームは楽しみながらプレイしたいよね
気楽にプレイしていけばいいと思うよ
オンラインゲームでマルチプレイ(協力プレイ)をするときに、他者プレイヤーへの配慮を極度に恐れてしまう心理状態。元々はマルチプレイ恐怖症ではない人も、何らかの失敗をした経験・迷惑をかけてしまった経験によってマルチプレイ恐怖症になってしまうことも多い。